クールすぎる印象はマイナス

駆引きというのは、対応によっては計算高い人物など相手にクールな印象を与えてしまいます。
駆引きを仕掛ける側というのは、相手がひょっとしたら、
自分の意図を見抜いているのでないかという罪悪感があり、相手が善良な人間であればあるほど、この罪悪感というのは増幅していきます。

逆に悪い人間を騙す事というのは、なにやら行動そのものが義賊のような錯覚を起こしてしまい、
正しい事をやったと自分なりに納得してしまうのです。
例えば逃走中の銀行犯人が車で轢かれ死亡した場合、この犯人の結末は当然の報いであると思う人がほとんどといえるでしょう。その心理が悪い人を騙す事は、その人は騙されて当然であるという身勝手な結論に至ってしまいます。その事から拡大すると、駆引きではクールな人間=騙されて当然の人間という図式も成立するのです。

ここで言う悪い人間の価値観というのは、人により様々ですが、
駆引きにおける悪い人間というのは、人の足元を見る人間という事になり、
また実際はそうでなくてもなんとなく足元を見られているような気がする人間という事になります。
足元を見ている事が判った場合は、その時点で信頼関係が崩れてしまいますが、
問題はその疑いがある人つまり、なんとなく足元を見られている気がする人です。
この錯覚というのは情報開示の少なさによる疑心暗疑ともいえます。
相手が自分に取って不利な情報を話さないため、なんとなくクールな印象を受けてしまう事に起因します。

特に現代ではクール=冷血漢という言葉が容易に想像でき、そのほとんどが人の思い込みであるのです。
しかしその思い込みを行なわせないためにも、適度な情報公開というのは必要になってきます。
駆引きの場では、相手の駆引きを意識するあまり、慎重な対応になってしまい、
その慎重さが時には、情報開示を妨げる事となるのです。
隙だらけの人間も問題ですが、全く隙がないよりは、適度にスキを作る事も、駆引きにおいては重要になってきます。

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2011年5月19日

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